剪定後の切り口はそのままで大丈夫？適切な処置で健康的な庭木に

こんにちは！神戸市の造園業者「塩崎造園」です。

本日は剪定後の樹木はそのままで良いのか？についてお話させていただきます。

剪定は枝葉を落として樹木が健康的に生育するように促したり花つきや実つきを良くする目的で行います。その際には枝葉を落とすので切り口は樹木の内部がむき出しになるのを確認する事ができると思います。自分で剪定されている場合にはこの剪定の際にできる切り口について「そのままでいいのかな」と感じられる方もいらっしゃるかと思います。実は剪定後の樹木をそのままにする事には様々なリスクがあり、最悪の場合枯らしてしまう可能性もあります。ここではそんな剪定後の樹木をそのままにするリスクや剪定後の切り口の処置について解説させて頂きます。

・切り口から水分が養分が出ていく

剪定後に切り口をそのままにしておくと切り口からどんどん水分や養分が放散され、樹木が弱る原因になる可能性があります。

・病原菌が入り込んで病気になってしまう可能性

剪定後の切り口は樹木の内部がむき出しになっている状態であり、病原菌がついて繁殖して樹木が病気になってしまう可能性があります。

・害虫が侵入する可能性

剪定後の切り口をそのままにしていると腐れをおこしてその腐った部分に害虫が入り込んでしまう可能性もあります。切り口から発生した腐れは切り残しから幹本体まで入り込んでしまい、大きな穴をあけてしまう場合もあります。

樹木は剪定後そのままにしていると上記でご紹介したような様々なリスクがありますので、癒合剤を塗布することをおすすめします。癒合剤には主に下記のような効果があります。

・切り口に蓋をして水分や養分の放散を防ぐ

剪定後の切り口に癒合剤を塗布することで癒合剤が傷口に蓋をする役割を担ってくれるため、水分や養分が放散されてしまうのを防ぐ事ができます。

・病原菌が入り込むのを防ぐ

癒合剤には切り口に蓋をする他、殺菌作用があるものもあります。そうした効果から切り口から病原菌が入り込んで樹木が病気になってしまうのを防ぐ効果が期待できます。

・切り口が早く塞がるように促す

癒合剤には「カルス」の形成を促す効果もあります。「カルス」とは樹木が傷口を塞ぐために作り出す組織で、人間で言うとかさぶたのようなもの。この「カルス」が傷口を覆う事で切断面を保護してくれます。ただ「カルス」の形成は植物や切り口の大きさにもよりますがとてもゆっくりのため、剪定後の切り口をそのままにしていると「カルス」の形成前に病原菌が入り込んでしまう可能性もあります。癒合剤は傷口を保護しつつ「カルス」の形成を早めてくれる効果があります。

癒合剤の代わりとしては「木工用ボンド」や「アルミホイル」などがあげられます。木工用ボンドは乾燥すると水を通しづらい膜となるため、剪定後の切り口保護効果が期待できます。ただ耐水性は無いため雨が降ると流れてしまいやすい点や殺菌作用などは無い点は注意が必要です。またアルミホイルで切断面を覆うという方法もありますが、アルミホイルと樹木の間に隙間ができてしまい湿気が溜まりカビの原因になったりするなどかえって良くない効果をもたらす可能性もあります。いずれにしても一定の効果は期待できますが長期間の使用には向かないため、あくまで一時しのぎとして使用し、切り口には癒合剤を塗布することをおすすめします。

剪定後の切り口をそのままにするリスクや剪定後の切り口の処理方法についてお話させて頂きました。剪定後にはそのままにしていると切り口から病原菌が入り込んだり養分が放散されてしまい樹木が病気になったり弱ったり、最悪の場合枯れてしまう可能性があります。そのため剪定後には切り口をそのままにせず、癒合剤などを塗布して傷口を保護することをおすすめします。もし剪定後全ての切り口に癒合剤を塗布するのが大変という場合には樹木に対してどれくらい太い枝を落としたのか、切り口の大きさによって癒合剤を塗るかどうかを決めましょう。

もし自分で剪定するのが不安な場合には剪定を専門に行っている業者に依頼するのもおすすめです。神戸市の造園業者「塩崎造園」では1本はら樹木の剪定を承っており、適切な方法で樹木の剪定を行います。ご相談やお見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。