剪定後の必須ケア!癒合剤の塗り方をプロが解説
2024/12/11
こんにちは!神戸市の造園業者「塩崎造園」です。
本日は剪定後に使用する癒合剤の塗り方ついてお話させて頂きます。庭木のお手入れをご自身でおこなっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。剪定をおこなったっときに使用して欲しいアイテムの一つが癒合剤です。剪定後の切り口をそのまま放置してしまうと雑菌や害虫などが侵入してしまい、病気を引き起こしたり枯れてしまったりすることにつながります。ここでは癒合剤がもつ効果と正しい塗り方について解説していきます。
目次
癒合剤とは
癒合剤とは、剪定後の樹木の切り口を保護するための薬剤です。主な成分は樹脂やワックス、殺菌剤などで防水性や殺菌作用があり、樹木の自然な回復を助けたり外部からの病害虫の侵入を防ぐなどの特徴があります。また台風や大雪などで枝が折れてしまった場合や、幹の割れ目や傷ができてしまった時などにも効果を発揮します。
癒合剤の効果
養分や水分の流出を防ぐ
剪定した後の切り口からは、養分や水分が流出してしまう可能性があります。癒合剤を切り口に塗っておくことで養分や水分が流出してしまうのを防ぎ、切り口を早く治す効果が期待できます。また切り口からの水分蒸発を抑えることで樹木の乾燥を防ぎ、樹木の成長を促します。
病害虫の侵入予防
癒合剤を塗っておくことで、雑菌や雨、害虫などの侵入を防ぎます。菌が侵入することで枝を枯らしてしまったり、病気になってしまったりすることがあるため、癒合剤を塗ることでこれらを予防することにつながります。また防腐・防カビの成分も含まれており、腐敗やカビの発生を抑制する効果も期待できます。
樹木の自己治癒を促進する
癒合剤に含まれる治癒促進成分が樹木の自然な回復を助けて傷口の治癒を促進し、樹木の成長に悪影響が及ばないようにする効果が期待できます。剪定した樹木の回復が長引けば枯れてしまうリスクが高くなりため、癒合剤を上手く活用すると良いでしょう。
癒合剤の塗り方
切り口を清潔にする
まずはゴミやホコリなどを取り除き、切り口を清潔で乾いた状態にしましょう。必要に応じて消毒用のアルコールなどで拭き取るのも良いでしょう。
必要な道具を用意する
癒合剤にはさまざま種類があります。チューブタイプのものであればそのまま塗布することができますが、缶タイプのものはハケを使用して塗っていきます。癒合剤を使用する際にはマスクや手袋を着用し、長袖、長ズボンで作業することをおすすめします。
完全に乾くまでは触らない
癒合剤は塗りすぎると逆効果になってしまう場合があるため、薄く均一に塗ることを心がけましょう。また塗布後は完全に乾くまでは触れないように注意が必要です。気温や湿度などによって乾燥するまでにかかる時間は変わってくるため、天候にも気を配ると良いでしょう。
癒合剤を使うときの注意点
天気の良い日に使用する
雨の日や湿度の高い日に塗ってしまうと乾かすことができず、効果が得られない場合があります。天候が良い日が続くときなど、乾燥しやすい環境で塗布するようにしましょう。
剪定する枝の太さや樹木によって使用を決める
細い枝であれば切り口がふさがるまでにそれほど時間はかかりませんが、枝が太い場合には切断面がなかなかふさがらずダメージが大きくなってしまうため癒合剤が必要になります。親指の太さを超える枝を剪定した場合には癒合剤を使うと良いでしょう。しかし病気にかかりやすい種類や菌に弱い樹木など、細い枝にも癒合剤を使用した方が良い場合もあります。それぞれの樹木の特性に合わせて癒合剤を使うようにしましょう。
まとめ
剪定後に使用する癒合剤の塗り方についてお話させて頂きました。癒合剤には剪定後の樹木の切り口を保護したり、害虫などの侵入を防いでくれる役割があります。効果的に活用することによって樹木の健康を守ることができるため、ご自身で庭木の剪定を行う場合にはお手入れの一環として取り入れてみてはいかがでしょうか。
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塩崎造園
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