マルチングにデメリットはある？お庭づくりにも取り入れたいその特徴について

こんにちは！神戸市の造園業者「塩崎造園」です。

庭づくりについて検討されている方の中には植物のためにマルチングをしようかと考えている方もいらっしゃるかも知れません。そこで「マルチングにデメリットはあるの？」と疑問を持ちの方や、中には「マルチングって何？」と思われている方も少なくないかと思います。そこでここではマルチングとは一体どのような作業なのか、またそのデメリットとメリットについてご紹介させて頂きますので参考にしていただけますと幸いです。

マルチングとは、植物を育てる際等に土壌の表面や植物の根元を藁やウッドチップ、ビニールシート等で覆う作業の事を指します。この作業を行う事で土の保湿や雑草を抑制するなどの効果を得られるため、昔から農家の方等が使用してきた技術です。マルチングに使用する素材は多岐に渡り、藁や落ち葉、ウッドチップ等の自然素材からビニールシートのような人工素材等があります。どんな素材を使用するかによって作業の手間が違う他、得られる効果も異なります。マルチングは畑やお庭に行う他、鉢植えの植物にも行う場合があります。

デメリット①：土の温度に影響があり植物が影響を受ける可能性がある

マルチングは土壌の温度変化を緩やかにしある程度一定に保つ効果がありますが、一方で使用するマルチング材によっては土壌の温度を過度に上げる原因となってしまう可能性があります。例えば黒のビニール等暗い色のマルチング材を使用すると太陽光を吸収してしまい過剰な温度上昇に繋がってしまう可能性も。

デメリット②：追肥しにくい

マルチングを行うと当然ですがマルチング材が表面を覆う事になるため、その素材が邪魔となり追肥がしづらくなります。例えばビニール素材のマルチング材を使用している場合には一部分を剥がしたり切れ込みを入れる必要があります。

デメリット③：ビニールを使用した場合はゴミになる

マルチングにビニールシートを使用した場合、使用後にはそのビニールシートがゴミとなってしまいます。剥がすのも大変な他、使用後のゴミは適切に処理する必要があるため注意が必要です。また生分解性マルチ等の素材を使用してマルチングを行う事で剥がす手間や捨てる手間を省く事も可能です。

デメリット④：害虫が増える可能性がある

マルチング材にウッドチップなどを使用した場合には逆に害虫が発生する原因となってしまう可能性があります。もしマルチング材としてウッドチップなどの植物性の素材を使用する場合には湿気には気を付けましょう。

デメリット⑤：費用や手間がかかる

マルチング材を購入して作業を行うには費用も手間や時間もかかります。お庭で使用する場合にもその範囲によってはコストがかさんでしまう可能性があります。

メリット①：水分を保持できる

マルチングを行う事で土壌の水分蒸発を防ぐ事ができます。特に乾燥しやすい真夏の時期には多きな効果を発揮します。

メリット②：雑草対策になる

土壌の表面が覆われる事で光を遮断するため雑草の発芽を防ぎ雑草対策につながります。

メリット③：土の温度変化が緩やかになる

植物の中には急激な温度変化が苦手な種類もありますが、マルチングを行い土壌を覆う事で急激な温度変化を抑える効果があります。太陽光を吸収する濃い色のマルチング材を使用する事で冬場に土壌を温める事ができ、夏場には直射日光が当たらないようにする事ができます。

メリット④：肥料の流出を抑える

マルチングには雨や水やりによって肥料が流れてしまうのを防ぐ効果もあります。

マルチングは土壌環境を改善し植物の成長を助けますが、一方でデメリットも存在しています。庭づくりでマルチング作業を行う際にはこうしたメリットやデメリットを考慮し、使用する素材等について検討するようにしましょう。